2011/05/29

i-phoneアプリで聖務日課(1962年版)♪

指針『ウニベルセ・エクレジエ』32項によって使用の可能性が広がった、1962年版のローマ聖務日課

どんなものか見てみたいと思っていた矢先、ジョン・ゾールスドーフ神父(Fr. John Zuhlsdorf)のサイト上で、アイフォンのアプリの形が紹介されていた。

このアプリ「Breviarium Meum」は無料(!)でダウンロードできるので、少しでも興味のある人はトライするとよいと思う。英文と対訳のモードにすれば、たとえラテン語に暗くても、ローマ典礼の守るべき遺産を味わうことができる。
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2011/05/26

バチカン広報局長による解説 1

 5月13日に指針『ウニベルセ・エクレジエ』の公開に際して、バチカンの広報局長フェデリコ・ロンバルディ神父(イエズス会)が声明を出しているので、以下に英語訳からの翻訳を掲載する。長いので、数回の投稿に分けて紹介していきたい。今日は前半部分を紹介する。

英語による原文はコチラ

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 自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』(2007年7月7日公布、2007年9月14日施行)の適用に関する指針は4月8日に教皇ベネディクト16世によって裁可され、指針の日付は4月30日、聖ピオ5世教皇の記念日となっている。

 指針はラテン語版の最初の言葉により、『ウニベルセ・エクレジエ』と名付けられ、それは教皇によって多くのことを託され、とりわけ自発教令の順守と適用の監督の任務を託された教皇庁エクレジアデイ委員会によって書かれた。そのため、指針の署名に委員長である、ウィリアム・レヴェダ枢機卿と局長である、モンシニョール・グイド・ポッゾがある。

 この指針はここ数週間前に全司教に送付されている。ここで忘れてはいけないのは、「訓令は法律の規定を明確にし、かつ法律を執行する際に順守されるべき事項を説明す(教会法34条)」ものであるということである。指針の12項で示されている通り、「自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』の適切な解釈と正確な適用を保証することを目的として」発布されている。

 自発教令に含まれている法の後に、その適用の指針が出てくることは自然である。3年が経過した段階で、これが今起きたという事実は、自発教令に添付された書簡で教皇が全司教に明確に述べた次の言葉を思い出すと容易に説明がつく。

「わたしは皆様に、この自発教令の施行の3年後に、皆様の経験に関する報告を聖座に送ってくださるようお願いします。真の意味で深刻な問題があることが分かった場合は、その解決方法を検討することに致します」

 それ故、最初から計画されていた、3年間にわたる法の適用に際して吟味した成果も、この指針には盛り込まれている。

 この指針は平易な言葉で書かれているので、読みやすい。序言(第1項から第8項)は1962年のヨハネ23世版までのローマミサ典礼書の歴史と、第2バチカン公会議の典礼改革を受けた、1970年のパウロ6世による新しいミサ典礼書のことを手短に思い起こし、以下に述べる基本的原則を再確認している。

「ローマ典礼の2つの形式があり、それぞれ一般形式と特別形式として区別される。それらは唯一つのローマ典礼の二つの使用であり、並列するものである。両者は同じ教会の祈りの法の表現である。その尊く古代から使用されていることのために、特別形式は適切な敬意を持って維持されなければならない(第6項)」
 

 指針はまた3つに分けて、自発教令の目的を再確認している。すなわち、それは①守るべき貴重な財産として見なされている、旧来のミサ典礼書を使用したローマ典礼を全ての信者に提供すること②それを求める人に特別形式によるミサ典礼書の使用を真に保証すること③教会内の和解を促すことである(第8項参照)。

 指針の中で短い章に(9項~11項)エクレジアデイ委員会の義務と権能が言及されている。教皇は同委員会に問題に関する「代理裁治権を授権した」。これはとりわけ、2つの重要なことを意味している。まず委員会は司教や他の裁治権者がなした行為で、自発教令の条項に反していると思われるものに対して提起された訴えを裁定しても構わないというものである。この裁定は使徒座署名院最高裁判所に異議を申し立てを行うことができるものである。二番目に委員会は典礼秘跡省の認可を伴って、ローマ典礼の特別形式の典礼書の改版を編集しなければならないということである(指針には、例として、新しい聖人や新しい叙唱を含めていきたいという希望が書かれている)。

(次回に続く)
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2011/05/19

指針『Universæ Ecclesiæ』の続き⑥(試訳)

今日は指針の最後の部分を公開する。

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堅信と叙階について
第29項 堅信式において古い形式を使用する許可は自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』によって確認されている(9項2号参照)。それ故、特別形式において、堅信式次第にあるパウロ6世の新しい形式を使用する必要はない。

第30項 剃髪、下級聖職位及び副助祭に関して、自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』は1983年版の教会法の規律にいかなる変更をもたらさない。従って、教皇庁エクレジアデイ委員会のもとにある奉献生活の会及び使徒的生活の会において、荘厳誓願を行った又は、使徒的生活の聖職者会に決定的に参与した人は、教会法266条2項に従い、助祭の叙階により、聖職者の一員となる。

第31項 教皇庁エクレジアデイ員会のもとにある奉献生活の会及び使徒的生活の会においてのみ、かつ特別形式の典礼書を使用する会の場合のみ、下級及び上級聖職位の授与に関する1962年版のローマ司教典礼書の使用が許される。

ローマ聖務日課について
第32項 自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』9項3号により、聖職者は1962年に有効であったローマ聖務日課を使用する権能が与えらている。その聖務日課は完全にラテン語で唱えられなければならない。

聖なる三日間について
第33項 ふさわしい司祭がいる場合、古い典礼の伝統に従う信者のグループは特別形式で聖なる三日間を祝うことができる。そのようなミサを専ら行うための教会又は礼拝堂がない場合、小教区司祭又は裁治権者は、ふさわしい司祭と協調して、同じ教会で聖なる三日間の典礼を繰り返して行う可能性を除外せず、霊魂の善益にとって最大限好ましい措置を取るべきである。

修道会の典礼について
第34項 1962年に有効であった修道会固有の典礼書の使用は許される。

ローマ司教典礼書及びローマ儀式書について
第35項 1962年に有効であった、ローマ司教典礼書、ローマ儀式書及び司教儀式書はこの指針の28項と調和し、同指針の31項を常に尊重する限り、使用することができる。


教皇ベネディクト16世聖下は、2011年4月8日に下記の教皇庁エクレジアデイ委員会の枢機卿委員長と接見し、この指針を裁可し、公布を命じられた。

ローマ、教皇庁エクレジアデイ委員会にて、
2011年4月30日、教皇聖ピオ5世の記念日に

ウィリアム・レヴィエダ枢機卿
委員長

モンシニョール・グイド・ポッゾ
局長

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(感想)
特別形式はミサに限らず、典礼全体に及ぶが、それを寛大に許すというのが、今回翻訳した箇所の大意である。また自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』第2項では、特別形式による聖なる三日間の典礼が行えるのか不明であったが、今回の指針33項により、それが行えることが明確になったのも嬉しいことだ。
2011/05/18

指針『Universæ Ecclesiæ』の続き⑤(試訳)

連日の投稿になっているが、指針の第三部の続きを公開する。

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典礼及び教会に関する規律について
第24項 特別形式の典礼書はその通りに使用されなければならない。ローマ典礼の特別形式によるミサを希望する者は関連するルブリカを知り、正確に従わなければならない。

第25項 新しい聖人や新しい叙唱は今後示されるであろう規定に従って、1962年版のミサ典礼書に挿入することができるし、しなければならない。

第26項 自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』の第6項で予見されている通り、1962年版のミサ典礼書によるミサでの聖書朗読は、ラテン語だけで行うか、ラテン語の後に国語で行うか、読誦ミサの場合、国語だけで行うことができる。

第27項 ミサの執行に関する規律について、1983年版の教会法にある教会に関する規律が適用される。

第28項 さらに、特別法の特性により、それ自身の領域内において、自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』は聖なる典礼に関するもので、1962年以降に公布され、1962年に有効であった典礼書のルブリカと両立しない法律の条項を一部廃止する。

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(感想)
今日公開した箇所で一番重要なのは第28項であろう。Fr. John Zuhlsdorfの解説では、具体的に言うと、手による聖体拝領、聖体奉仕者による聖体の配布、女性侍者の使用といったものがOKとされている地域でも、特別形式のミサにおいては一切導入する必要がない、むしろ1962年のミサ典礼書のルブリカにより導入してはならないものになるということだそうだ。
私は個人的には女性のベール着用義務とミサ前に断食する時間はどうなるのか気になるところだが、この第28項をめぐって、より具体的な指針が示されるような気がする。
2011/05/17

指針『Universæ Ecclesiæ』の続き④(試訳)

昨日に引き続き、指針第3部の続きを公開する。

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ふさわしい司祭について(自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』第5項4号参照)

第20項 特別形式によるミサを行うのにふさわしいとされる司祭に必要な条件を以下に言い渡す。
 a  教会法(訳注、900条2項)による禁止障害のないカトリック司祭は誰でも特別形式のミサを行うのにふさわしいとみなすべきである。
 b  ラテン語の使用に関しては、言葉を正確に発音し、その意味を理解できるだけの基本的な知識が必要である。
 c  ミサの執行に関する知識について、特別形式によるミサを行うために自発的に出向いており、過去にミサを行ったことがある司祭はふさわしいとみなされる。

第21項 裁治権者はその傘下の聖職者に特別形式によるミサを行うための適切な準備をできる機会を与えるよう求められている。これは神学校にも当てはまり、将来の司祭はラテン語の学習を含めた、適切な教育を与えられ、司牧的な必要があるならば、ローマ典礼の特別形式を学ぶ機会を与えられるべきである。

第22項 ふさわしい司祭のいない司教区において、特別形式のミサを行うため又はその行い方を教えるために、司教は教皇庁エクレジアデイ委員会が立てた会の司祭から支援を求めることができる。

第23項 会衆のいないミサ(又は一人の奉仕者だけが参加するミサ)をローマ典礼の特別形式で行うことができる権能は自発教令により、在俗であろうと修道会付きであろうと、全ての司祭に与えられている(自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』第2項参照)
それ故、そのミサの執行に関して、自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』の条項により、裁治権者又は上長からいかなる特別の許可を必要としない。

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(感想)
この「ふさわしい司祭」(qualified priest(英)、pretre idoine(仏))も自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』では条件が明示されていなかったので、戸惑った部分であった。この「ふさわしい司祭」は日本にどれくらいいるのだろうか?ラテン語は確かにネックになるかもしれない。だが、特別形式のミサを求める信徒の熱意と祈りがあれば、日本の司教様達があらゆる手段を駆使してご配慮していただけると固く信じている。
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