2011/05/15

指針『Universæ Ecclesiæ』の続き②(試訳)

以下の翻訳は英語版を基本に翻訳し、適宜仏語版を参考にしたため、英語版に完全に基づく翻訳になっていないので注意されたい。なお、原文はバチカンのサイトを参照されたい。

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第2部 教皇庁エクレジア・デイ委員会の役割について
第9項 教皇聖下は特に自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』の条項の順守と適用に関する監督を行うために(12項参照)、教皇庁エクレジアデイ委員会に、その権能の範囲内で代理裁治権(ordinary vicarious power)を付与された。

第10項1号 教皇ヨハネパウロ2世によって与えられ、教皇ベネディクト16世により確認された権能だけでなく(自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』11項及び12項参照)、自発教令に反するように見える裁治権者の統治に関する決定に対して、上級組織として、法的に届けられた訴えに裁決を下す権限によって、教皇庁委員会はこの権力を行使する。

第2号 教皇庁委員会が訴えに下した判決について、法の規定により、使徒座署名院最高裁判所に異議を申し立ててもよい。

第11項 典礼秘跡省の承認を得たのち、教皇庁エクレジアデイ委員会はローマ典礼の特別形式に付属する典礼書の新しい版を監修する任務をもつものである。

第三部 個別の規範について
第12項 全世界の司教に対する調査を受け、自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』の適切な解釈と正確な適用を保証することを目的として、この教皇庁委員会は、すでに与えられた権威と権能により、教会法34条に従って、この指針を発表する。

司教区の司教の権限
第13項 教会法に従い、司教区の司教は共通善を保証し、自司教区において万事が平和で平静に運ぶことを確かにするため、自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』で明確に示された教皇様の考えと常に一致しつつ、典礼に関する事柄を監督しなければならない。特別形式のミサを行うことについて係争又は正当な根拠のある疑いがある場合、教皇庁エクレジアデイ委員会が裁定する。

第14項 自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』に従い、ローマ典礼の特別形式への敬意を確かにするために必要なこと全てを措置することは、司教区司教の務めである。

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(感想)

組織の権限に関する箇所なので、退屈な印象を持つが、よくよく読んでみると特別形式のミサの拡大のための聖座の配慮が見て取れるのではないだろうか。逆に言えば、特別形式のミサに反対するような「進歩的な」司教にとっては、この箇所は非常に耳の痛い話に違いない。反対しても、結局はエクレジアデイ委員会の判断を飲まなければならないからだ。確かに、司教はエクレジアデイ委員会の決定に対して、最高裁判所に上訴することができるとされているが、現在の最高裁判所長官は、伝統派のライモント・バーク枢機卿(Cardinal Raymond Burke)。そのような上訴に対して、どのような判断が下されるかは言わずもがなだろう。
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コメント

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公式翻訳・・・

中央協議会のサイトに翻訳がアップされるのは、何年後だろう・・・(-_-;)

コメントありがとうございます

>りゅう 様

公式の翻訳は待ち遠しいですね。

しばらくは拙訳で我慢してください(笑