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2011/06/22

カズラの上からストラを着ることについて

 カトリック系のニュース通信社Zenit(ゼニット)英語版の名物コーナー、「典礼質問箱」からの翻訳をUPする。今回は2011年6月7日の記事から(原文はコチラ

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質問
 私は習慣としてカズラの下にストラを着るようにしています。というのも私はそう教わりましたし、常に指示事項の中にそれを確認してきたからです。しかし、私の国では、ストラは一般的にカズラの上から着用しています。この習慣に従っている司教もいます。何度か、私のストラの着方は間違っていると言われたこともあります。私たちが使用しているカズラは「ゴシック・カズラ」であると私に説明してくれた人もいました。ゴシック・カズラは前面に特別な装飾がなく、一方で付属のストラには特別の装飾が施されているものです。このことがカズラの上からストラを着る理由のようです。このことに関してより詳しいことを調べましたが、何も見つけられませんでした。もし私が間違っているなら、私は自分の習慣を変えるつもりです。これについて何か指示はあるのですか?(スリランカ、コロンボ市、P.V.さん)

回答
 教会の最新の規則によれば、カズラの下にストラを着用するというあなたの習慣は正しいです。ローマ・ミサ典礼書総則337条によれば、「ミサ聖祭やミサ聖祭と直接つながる他の典礼行為を行う司祭にふさわしい祭服とは、他に指示がなければ、アルバとストラの上から着用するカズラ」です。

 カズラの外側にストラを着用することは1970年代から1980年代初頭にかけて流行しましたが、今や完全にすたれています。特別な祭服、例えばアルバとカズラが一体化したもので、必然的に外側にストラを着用するもの、を採用するために聖座から特別な許可を得ている国もあります。しかし、この醜く不格好な祭服は決して流行ることはありませんでした。

 伝統的にストラは司祭の権威のしるしとして、他方でカズラは愛徳のしるしとして見なされています。それ故、ストラをカズラの下にする理由は愛徳が常に権威を覆わなければならないからだとしばしば言われています。

 この理由付けが真正であろうとなかろうと、ストラとカズラの相対的な位置関係はゴシック様式又はローマン様式の使用とも、乃至は祭服の装飾とも全く関係ありません。実際、あらゆる歴史的な祭服の様式において、ストラはカズラの下に着用されています。外側向きのストラは最近の一時的な流行であり、いまや普遍的な典礼規則に反するものになっています。

 何世紀にもわたり、多くのカズラの様式がありました。典礼で使用されるカズラの初期のものはいわゆる修道士様式に似ています。つまり、切り抜かれた楕円形の祭服で、しばしば司式者の靴の上にまで長く垂れ、たまにフードが付いているものです。現代の修道士様式のカズラは、楕円よりも四角にカットされる傾向があります。

 このカズラの様式は自由に使うためには両腕を寄せる必要があったので、12世紀頃から、動きがしやすいように両脇が徐々に短くなりました。このようにしてゴシック・カズラは成立しました。この様式では肩から地面に近い端にかけて徐々に先細くなっており、他方で両側の長さは均等です。セミ・ゴシック様式は同じようなのですが、少し短いものです。大部分の現代のカズラはしばしば肩から地面にかけてゆるやかに丸くなっているものや、長方形又は正方形にカットされるものがありますが、これら二つの様式にヒントを得たものです。

 16世紀以降、カズラの大きさと形は前と後の長さをさらに短くし、腕が完全に自由に動かせるようになります。これはとりわけある特定の動き、例えば手を合わせることや祭壇に香を振ることといったもの、をやりやすくするためになされました。この種のカズラはしばしばキリスト教のシンボルで美しく刺繍が施され、高価な材質、例えば絹、金や金襴が使用されているのでかなり固く重いものです。この様式の中にも、幾つかのスタイルの違いがあります。

 最も一般的なもの一つにローマン様式、またはフィドルバック様式のカズラがあります。これは長方形の前面と、かすかにバイオリンの形に似た背面をもったカズラです。スペイン様式のカズラはさらに短く、その丸みを帯びた前面と背面から、時に「ギター型」カズラと呼ばれる特徴的な形をしています。ドイツ様式は単純で、長方形の前面と背面があるだけです。

 20世紀の初頭に初期の形、特にゴシック様式に回帰する傾向が見られました。最初はこの習慣は抵抗に遭い、礼部聖省は1925年の質問に対して明確に回答しましたが、司教の多くはそれを慎重に扱ったうえでの賛成と解釈しました。それ故、この復興した様式はゆっくりと教会に広がりました。聖省は1957年に司教たちに文書を送り、カズラの古い様式の使用に関する決定は司教の賢明な判断に委ねられることになりました。

 現在の規則は事実上あらゆる歴史的な様式のカズラの使用を許しています。

以上

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(感想)
 今回の記事を翻訳するまで、一般形式のミサではストラをカズラの上に着用するものと私も思い込んでいた。日本の教会では、マクナマラ神父の言うところの、「普遍的な典礼規則に違反する」習慣が定着しているが現状であるし、それが間違いであると指摘する声も皆無だ。今回の記事をUPすることで、少しでも多くの人が正しい祭服についての知識を知ってもらえるといいと思う。
 
 最後に各様式のカズラの画像を紹介する。違いが分かってもらえるだろうか?

修道士様式カズラ
修道士式カズラ

ゴシック・カズラ
ゴシック・カズラ

ローマン・カズラ
ローマン・カズラ



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コメント

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カズラ

うちの主任司祭様はいつも、カズラをとても美しく着こなされています。
それに比べて着くずしたりされている司祭はだらしなく思えます。
一寸話が外れますが、フランシスカンで御ミサの時に祭服から修道服のフード?を出しておられる司祭をよく見かけます。
あれは駄目だよね。。。

コメントありがとうございます

>Rick 様

同感です。
だらしのない恰好は司祭に限らず、良くは見えませんね。

ところで、フランシスカンの司祭の祭服の着方は確かに教区司祭
とは違いますよね。

フードを出すのは、伝統なのかな?

参考
http://www.newliturgicalmovement.org/2008/11/usus-antiquior-training-for-franciscan.html

在りえない写真です

「修道士様式カズラ」という写真がありますが、修道士がカズラを着用することは在りえません。カズラは司祭が、ミサに用いる祭服であって、修道士は着ることはありません。
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