2011/12/13

アドベント・リースのローソクについて

 カトリック系のニュース通信社Zenit(ゼニット)英語版の名物コーナー、「典礼質問箱」からの翻訳をUPする。今回は待降節にちなんだアドベント・リースに関する質問で、2011年12月6日の記事から(原文はコチラ)。

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質問
 待降節の第二週にどのローソクに火をともすのか、決められた順番があるのでしょうか?典礼委員会では最初に火を付けたローソクの右にあるローソク(時計回りに)だと言う人々もいれば、左側のローソク(反時計回りに)だと言う人々もいます。第三週目は赤いローソクだと分かっているのですが。(米国カリフォルニア州、サンノゼ、D.C.さん)

回答
 特に決められた順番というのは、公式にも伝統的にでさえもないように思います。ただし、赤いローソクが待降節第三週(ガウデーテの主日)に灯されるということは例外的に決まっていますが。他の3つのローソクは慣習的に紫色ですが、祝福のための儀式書では4つの紫色又は白色のローソクが認められています。プロテスタントでは、赤色のローソクを4本用いることが一般的で、時にキリストを表すために真ん中に白色のローソクを1本つけることがあります。イタリアやブラジルのような国では、異なる4つの色が使用されており、キリストが近づくにつれ、世界に明かりが広がっていくことを意味するために暗い色から明る色へとローソクが順番に灯されます。

 一番目と二番目のローソクについて決まった順番がないように見える一方で、それらが灯される順番は守るべきであるという伝統があるように見えます。言いかえれば、待降節第四週になると、第一週目のローソクを最初に灯し、次に第二週目のものを、さらにバラ色のローソクへと続き、最後に四本目のローソクが輝き始めます。この順番は第四週を超えて、ローソクが灯されるような場合はいつも維持されるべきです。

 アドベント・リースの起源については諸説あります。起源をキリスト教以前のスカンジナビアの習慣に置く人もいれば、中世又は16世紀のルター派に起源を置く人もいます。現代の形のアドベント・リースはドイツのハンブルグで1839年に、プロテスタントの牧師ヨハン・ハインリヒ・ヴィヘルン(1808-1881)の司牧的発案により始まったという研究者さえいます。アドベント・リースはゆっくりとカトリック教会を含む他の教会へと、そして他の国へと広がり、合衆国では1930年代に広がり始めたということです。

 ただ、この説はありえません。ある慣習、特にこの慣習のように適用することを許す公的文書の裏付けがない年ごとの慣習は約三世代たってから、昔からのものと見ることができます。北米を別とすれば、アドベント・リースの使用は比較的新しいもので、ここ20年そこらでラテンアメリカの一部の地域、そしてイタリアにさえ広がりました。

 起源の真実が何であれ、アドベント・リースは大部分のキリスト教諸派が共有でき、大切にすることができるシンボルです。

 アドベント・リースのもつ象徴性は極めて美しいものです。始まりも終わりもなく、常緑樹で作られたリースの円環は永遠とキリストに基づく永遠の命を表しています。

 4つのローソクは待降節の4週間を表し、順番に火を灯すことはメシアの訪れへの期待と希望を表現しています。4週間の捉え方は様々です。例えば、第一週は太祖と望徳を、第二週は預言者と平和を、第三週は洗者ヨハネと喜びを、第四週はマリアと愛徳を思い起こさせます。5番目の白いローソクがある場合、それは当然キリスト、世の光を示し、クリスマスイブ又はクリスマス当日に灯されます。

 4週間の意味するものについては、それがこの季節の典礼の特徴と調和しているなら、他の考え方も可能です。

以上
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(感想)
 アドベント・リースのもつ象徴性の豊かさに改めて気づかされた。4本のローソクが待降節の4週を指していることは知っていたが、リースの円環が永遠性を表していると言うのは私には初耳だったので、興味深かった。

 またアドベント・リースのローソクの色も紫とピンクだけでなく、意味をもったバラエティが地域毎にあることも面白いなあと思った。

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