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2013/05/05

東洋文庫訪問記

 東京・駒込にある東洋文庫で展示中の「マリー・アントワネットと東洋の貴婦人 キリスト教文化をつうじた東西の出会い」展を見に行った。なお、東洋の貴婦人とは、細川ガラシャを指す。

130503東洋文庫

 展覧会のタイトルに直接関する展示品はフランスの王日マリー・アントワネット旧蔵と伝えられている、16~18世紀のイエズス会の宣教師たちの書簡と細川ガラシャ直筆の短冊だけで、それ以外の展示品は日本のキリシタンの遺物や中国やベトナムの17世紀から18世紀にかけてのキリスト教を紹介する文献で構成されていた。

 人目を引くような派手な展示品はないが、カトリック信者としては、天草版の「ドチリナ・キリシタン」や「サクラメンタ提要」の現物が大変印象的であった。「ドチリナ・キリシタン」は非常に文庫本より1回り小さいサイズの本であるが、500年以上も前の宣教師と日本人信者がこの小さな書籍にかけた思い、その後の日本のキリシタンの運命に思いをはせると非常に考えさせるものがあった。

130503 ドクトリナ
世界で唯一の天草版「ドチリナ・キリシタン」。ローマ字表記の中世日本語で記されている。

 また「サクラメンタ提要」の展示では、ちょうど「Tantum Ergo」の5線四角譜のページが開かれていたが、同じ旋律で同じ歌詞を現在の私たちも歌っている。500年という時間を隔てて同じ信仰を同じ言葉で言い表すことができること。ラテン語の使用による普遍性を強く意識することができたいい機会になった。

 東洋文庫の建物は最近リニューアルされて、一般人にもしきいが低くなった。館内は人気もないのでゆっくりと落ち着いて展示品と向き合える。近くにある六義園も今のような良い季節だと散歩するのに適している。東京にお住まいの方は是非行ってみる価値があると思う。
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