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2013/08/04

「ルーブル美術館展」の感想

 招待券をもらったので、上野の東京都美術館に家族で行き、「ルーブル美術館展」を鑑賞する。展示全体を見通して感じたのは、一つの歴史観、つまり地中海世界はギリシャ・ローマ時代に一つの頂点に達し、後はひたすら下り坂で盛り返すことはなく、政治・経済・文化の面で停滞し、遂にはアルプスの北にある地域の下におかれるようになったというものだ。実際に1500年以降、西欧がその他の社会を支配していく大きな流れがあったことは事実であり、またルーブルが近代的な美術館として整備された19世紀後半はまさに西欧の優位が確立したときであったこと、そういったことを考えた時、ルーブルの地中海世界に関する所蔵品から受ける世界観が古代ギリシャ・ローマを崇拝し、東方や中世ヨーロッパを暗黒時代とし、近代西欧を古代ローマの復興とみなすものであっても不思議ではない。しかし、こうした世界観は、栄えるアジアと自信を失った西欧の時代に生きる私たちから見ると、何か憐れみすら感じてしまう。

 ともあれ所蔵品の一つ一つは日本では本物を見ることができないものばかりなので大変見応えが合った。特に古代オリエントの神々に関する遺物、祭壇、墓碑が自分にとっては意義深かった。バアル神への感謝を捧げる碑文を見て、旧約聖書で繰り返し出てくるバアル神とはこれかと感慨深かった。
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