2011/03/02

トリエントミサでのお辞儀について

 カトリック系のニュース通信社Zenit(ゼニット)英語版の名物コーナー、「典礼質問箱」からの翻訳をUP。今回は2011年1月25日の記事から(原文はココ)。
 なお、訳文中にカトリック教会法の引用があるが、手元に教会法の日本語訳がなかったため、私訳を載せることとした。

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質問
 旧典礼における跪きの動作について、関節炎を患っている司祭は深くお辞儀をすることで十分でしょうか?私は70歳と若く(ママ)、新典礼で叙階され、今まで旧典礼によるミサを捧げたことはないのですが、旧典礼ミサを捧げることは私の大きな喜びの一つになるだろうと思っています。私はまたドミニコ会第三会の司祭ですが、ドミニコ会固有の典礼を用いることはできますか?
(ニカラグア Comayagua、F.A.C.さん)

回答
 教会法は肉体的に制限のある司祭のケースを扱っています。すなわち、

教会法930条第1項 体の弱った又は高齢の司祭が立つことができない場合、ミサ聖祭を座ったまま行うことができる。但し、会衆を前にした場合は地方教会の裁治権者の許可がある場合を除いて、座ったままで行うことはできない。典礼の諸規則が遵守されなければならない。

第2項 盲目または別の形で体の弱った司祭は、ミサの認可された文書を用いて、もし必要であれば、別の司祭、助祭、さらには適切に訓練を受けた平信徒の補助を伴ってミサ聖祭を合法的に行える。


 これらの規定は現在の典礼について特別に言及していますが、おそらく特別形式(訳注:トリエントミサのこと)にも当てはまると思います。疑いのある場合は、1963年に教会法930条により権限が司教に委譲されているので、常に地方裁治権者に申し出ることができます。それまでは聖座に申し出る必要がありました。もっとも、そのような特例は習慣的に与えられていたのですが。

 新しい点は教会法が体の弱った司祭が独りでまたは数人の参加者を伴ってミサを捧げている間、体の状態が座ったままでミサを行うにあたるのかどうかを司祭が自分で判断できるようにしたことです。

 司祭に何らかの肉体的な制限があり、跪きのような動作を省く又は代用する場合、同じ基本ルールがローマ典礼の両形式に適用されると考えています。若い司祭でさえ、怪我をし、実際にこうした動作を行うことができない場合がありますが、そこのことでそうした司祭がミサを祝うことを妨げられるべきではありません。

 もう一度繰り返しますが、独りでミサを奉げる場合には各司祭は独断でどう行うのが最善であるかを判断することができます。また、会衆を伴うミサについて、障害が短期的なものである場合は、司祭はおそらくその場に限り判断を下すことができると思います。もし障害が長期的又は永続的なものの場合、司祭は司教の許可を求め、状況を教会員に説明するべきでしょう。

 尊きドミニコ会典礼、すなわちドミニコ会に固有のミサ形式はもはや一般的に使用されていません。1968年にドミニコ会の総会は改革されたパウロ6世のミサを採用することを決めたからです。しかし、旧典礼は廃止されず、ドミニコ会の管区長はドミニコ会に属する人々にドミニコ会の規定に従ってミサを祝う許可を与えることができます。この権限が第三会の司祭にまで及ぶのか私は知りませんが、答えを得るためには地方裁治権者に助言を仰ぐ必要があると思います。

以上
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(感想)
今回はマクナマラ教授の回答よりも、質問者に関心が向かいました♪
こういう茶目っけのあるこの老神父様は応援したくなりますね。
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